ぶたねこ公園

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ぶたねこ公園のことを書こう。
そこは本当に小さな、公園とも呼べない狭さの一角なのだけど、
スペースに見合っていない遊具がそこにはあって、
それゆえ、そこは公園以外の何物でもない。
駅前の、マンションや商店に挟まれてそこはあって、
その横をあの子とよく通ったのだった。
ある時そこにまるまる太った猫がいて、それは深夜で、
私は千鳥足でその猫を横目に通り過ぎた。
それから私はその公園をぶたねこ公園と呼んでいて、
でももうずっと、猫はそこにはいない。
そういうことはよくある。
枠だけが自分の中にぽつんと残ってしまうようなことが。